華月について

SCROLL

すこし前、
食卓は日の丸でした。

数十年前の日本。
ちゃぶ台の上に並んだ料理、それらを囲む家族の輪。
当たり前だった団らんの風景が、今、変わりつつあります。
20世紀の終わりごろ、孤食という言葉が生まれました。
それは裏を返せば、一人ひとりの時間が尊重されるようになった、
とも言えるかもしれません。
でも、どれだけ時が経とうとも、いくら価値観が変わろうとも、
まるい卓を囲んだあの景色を懐かしく思うのは、
私たちがどうしても求めてしまう愛情の形が
そこにあるからではないかと思うのです。

華月の技、
150年の承継。
The Craftmanship

職人の手によって紡がれる火と土の技。
それは石臼の製造から華器の製陶、そして萬古焼へと
形を変えながらも華月が150年間伝え、繋げてきた伝統です。

火にかけても割れない物質ペタライトの発見から、
8年をかけて特許を取得した超耐熱性の土鍋。
料亭のかまど炊きをしたようなご飯を、自宅で
簡単に炊き上げることができるごはん鍋。
キッチンから食卓まで移し替えることなく熱々を届ける
鍋でも器でもない直火食器の保温技術。

積み重ねた技術は今、職人の手から食卓へと渡り、
より暮らしに寄り添える製品の開発に繋がっています。

食卓に広がる、
「五感」
Taste with the
“Five Sences”

日本の食事は四季に合わせて美しく姿を変えます。

ヒバリの声に心温かくする春には、山々で育った山菜を。堂々と天にそびえる入道雲に心打たれる夏には、みずみずしい果物を。
金木犀の甘い香りが鼻をくすぐる秋には、体を温める根菜を楽しみ、何もかもが白く染まる冬には、海の幸が恋しくなる。
五感の全てに語りかける自然の恵みへの感謝をもって、私たちは「いただきます」と声に出しているのではないでしょうか。

華月は日本の四季と人々の営みに寄り添いながら、150年もの間、陶器づくりを続けてきました。
美しい四季を食事から感じられる、日本のあたたかい食卓を支えます。

100年。
これまで/これから。
100 years.
Past/Future.

戦後、昭和30年代。
熱源の進化を見据え、華月は更なる耐熱性、耐久性に優れた陶土と製造技術の開発に成功しました。
素材の旨味を最大限に引き出し、食卓に『美味しい』を届ける耐熱食器、直火調理後にそのまま食卓へ運べる調理兼用食器などの研究を重ね、日本の食文化の良さを五感で感じる商品開発を行い、美味しいごはん土鍋の研究開発に定評を得ています。
100年で得た経験、培った技術と想いを最良の品質に変え、100年経っても色褪せることのない日本の伝統技術を繋ぎ、地場産業の発展に貢献します。